ラバーズ7〜伊勢佐木真剣卓球師外伝〜 - だからさ、皆で幸せになろうよ……

「おおきく振りかぶって」「いぬばか」と来て収集してしまいました「ラバーズ7〜伊勢佐木真剣卓球師外伝〜」。キーワード「野球」「犬」の次は「卓球」だ。

東ノ本組が経営する伊勢佐木町のコンビニ『ラバーズ7』。添野なつき（花の女子高生）と森岡ひろみ（活きのいい男子高生）は、店のオーナーである東ノ本宗則（ヤクザの組長）や、おかまのスーちゃんなど、ひとクセもふたクセもある連中に取り囲まれてバイト中。
こんにちは、ラバーズ7の店長です。やっと仲直りしたらしく、今までどおりにバイト後は、なつきちゃんを家まで送るようになったひろみ。店長の僕としても、これでホッとひと息……つけそうにもありません。オ、オーナー？　なつきちゃんに何をするつもりですか!?
http://websunday.net/gx/sakuhin/inugami.html

ひょんなことからコンビニ・ラバーズ7で万引きの疑いをかけられたなつきが、無実であることを認めさせるためにそのコンビニでバイトするひろみと何故か卓球勝負することになったところから物語は始まる。卓球で物事の白黒をつけたがるのはヤクザの組長でもあるコンビニオーナー・東ノ本宗則*1の趣味であり、そしてなつきの卓球相手をする少年・ひろみもまた、万引きの疑いをかけられオーナーと勝負し負けたためにコンビニで安月給で扱われている奴隷である。かくして、オーナーの陰謀にハメられたなつきとちなつ、万引きの疑いをかけられた者同士の熱き卓球バトルが今繰り広げられるのであった！

……んなこたぁない。そういう卓球バトルは少年ジャンプ連載のP2!*2でも読んでくれ、とでも言いたげなほど卓球シーンが少ないのだ。

ではどのような漫画か。マクロスよろしくなつきとひろみとオーナーとのこそばゆい三角関係を楽しむ漫画、うん、それだ。そして爽やか青春恋愛模様を繰り広げる、三角関係なのに。オーナーとなつきが一緒にいるところ*3を目撃して悶えるひろみ、なつきとひろみが二人で楽しそうにデートする姿を目撃して「やっぱ俺なんかが……」と日和るオーナー、ひろみが他の女の子と二人でいる姿を目撃して(本人はそれと気づいていないが)嫉妬するなつき。なんなのこいつら、初々しい。そしてそれだけでは当然済まず、オーナー一途なおかま・スーや、オーナーの学生時代の卓球部の先輩でもあるなつきの母親がその三角関係に絡んで更にややこしいことに！*4まぁ、昼ドラ並に酷いってワケじゃありませんけどね。なんていうんだろ、楽しめるドロドロ？(……だれか「ねーよｗ」って突っ込んでよ)　さて、一部大幅に脚色してしまった感はありますが、そんな感じでこのラバーズ7は卓球ではなく人物関係に重きを置いて物語が進むのでした。5巻終了時点で、ろくに進展してませんけどね。

あぁ、でもなつきだけは進歩しているようで、当初の無口無愛想ぶりは大分改善されている。そしてそこが良い。あれだよ、正統かどうかはわからないけど、世間で言うところのツンデレってヤツ？主にひろみに対しての変化が面白いね。最初は相当嫌っていたのに、幾度のイベントを経て次第に丸くなっていく過程を眺めているのが読み手として楽しい。

さて、物語についての前口上はこのくらいにしていよいよ本題に入ろうではないか。今日の議題は「なつきに悶える」こと。この場合の「悶える」はニヤニヤしながらクネクネすることを意味する(いらない解説)。我らも萌えようではないか。……いや、我らながら何阿呆なこと言ってるんだと自覚しているが反省はしていない。145cm、15歳、ショートカットの小動物系女の子、それがなつき。以下可愛いところ列挙。