マジ?ホントにリスト作っちゃった!?
前回「適用範囲をきっぱり線引きされてもそれはそれで厄介なことになる」って書いた端から、
こんなぎりぎりになって時期なのにきっぱり線引きしてきやがった!!
マジか!!
経産省がPSE法施行ぎりぎりになって、ビンテージものに関する特別承認制度を設けてきたわけですよ。
もうPSE法の建て増しに次ぐ建て増しで相当ガタが来てると思うのですが、
全然分家*1を作る予定は無いみたいです。
なんだか本来注力するべき所とは別のところで頑張っちゃってるのはいかがなものかと。
で、この制度に伴い経産省は「特別承認に係る電気楽器等一覧」、
つまりPSEマークをつけなくても販売できる製品リストを掲示。
嫌な予感がします。
まぁ、その予感通り、このリスト、色々突っ込みどころ満載の御様子です。
といっても認定製品は結構な数であり、
リストに載っている殆どの製品に私は詳しく、しったかぶるわけにもいかないので、
自分の持っているRolandの機器辺りでチクチクと突きたいカナと。
で、SC-55とかSC-88Proとかがビンテージですか。
うーむ、ここらへんのものは既にビンテージなのね。
そんで1999年5月発売のSC-8850もビンテージモノなの?ふーん。
結構最近のものだと思うけど、これ。
っていうか、あれ?
同時期発売のSC-8820ってビンテージじゃないのかよ!!
えぇ!?私が持ってるのはSC-8820なのに……*2。
そんでなんで後から発売されてるSD-90*3がビンテージ認定なのよ。
同じく廉価版のSD-80*4はビンテージじゃないとな!?*5
わけわからん。
それとも何かい、廉価版はビンテージとして認定されないのか?
ビンテージ【vintage】 (1)特定の地域あるいは特定の年のワイン。 (2)醸造年入りの極上のワイン。 (3)ワインの醸造期。 (4)特定のブランドや製造時期のもので,状態の良い古着。ビンテージ-ファッション。
ワインばっかやんw
廉価版関係ないし。
っていうか、思いきり「特定の製造時期」って出てるんだけど、
この理屈で行くと前述のリストは脆くも破綻してしまうわけで……。
だって、ビンテージ認定製品の発売時期が飛び飛びになってる時点で、
ビンテージリストとしての意味持たないし、滅茶苦茶じゃん。
本当に裏付けとって調べたのだろうか。
いや、調べて無いだろうな。
なぜなら、そもそもPSE法に関係ない電源無搭載の製品まで登録されているみたいだから。
これにはもう笑うしかない。
どうせどっかのリストを適当に引っ張ってきて、
「そんなに言うなら作りゃ良いんでしょ!!」的勢いで半ばやっつけ仕事で完成させたに違いない。
ちゃんと規定を定めて不備の無い環境を用意して、それで運用する分には全然PSE法に文句無い。
安全性云々も納得できる(かもしれない)。
でもやることやらないで「さぁはじめましょう」なんて、非難轟々なのは目に見えてるでしょうに。
付け焼刃でこんなリスト作ったって、みんな不信がるに決まってる。
つーか、PDFに「※この一覧は、大手楽器店からの情報をもとに作成したものです。」ってあったけど、
どの大手楽器店だよw
こんな短期間でこのリストに載ってる物が除外して良いものなんて、そう簡単に判断できることか?
いい加減目を覚ましてほしい。
というわけで、
「PSE法は中古品は除く」「中古品はPSE法に順ずる専用規定を別途用意する」
が一番ベターな考えじゃないかと思う。
今のPSE法に中古品に対しての規制を当てはめるのにはかなり無理がありすぎるだろう。
最後にまたリスト内部の誤植に戻って(何)、EDIROLってブランド名称でしょ?
何故か社名扱いになってるのに笑った。
何勝手にRolandから独立してるんだよw
ホント、面白いリストだなぁ。
★http://www.meti.go.jp/press/20060330004/20060330004.html
★ここが変だよ、“国家認定ビンテージ” - ITmedia NEWS
★ローランド・SCシリーズ - Wikipedia